本選抜方式

本棚を眺めてみると、『お仕事 how to 本』が大量にあった。
東京の部屋を引き払う際、かなりの本を葬ったはずだが、沖縄に持ってきて帰った沢山の本の中にも『お仕事 how to 本』が数多い。
(一部の小説を除いて、ノンフィクション系はほとんど読まない。)


ざっと眺めてみると

経済関係 30%
政治関係 40%
お仕事 how to 本 20%
その他 10%

と言った具合。服飾デザイナーとしての専門書は数冊のみ。

数日前、TwitterのTL上で

自己啓発とハウツー本ばかり読まないで、自分の職業の専門書読めよ。』

みたいなTweetを見た。
なんか、自分に向かって言われている気がした。
確かに、東京時代の商社の総合職だったので、経済&政治の本を読んでいるのには納得できるのだが。。。

思い返せば、東京の部屋で読書済と書かれたダンボールの中に詰められた本を整理していた時、東京生活のラスト2年は計算上一週間で2.5冊の本を読んでいた事に気がつき、本当に自分の成長に繋がったのか不思議に感じたことがある。

全ての本を持ち帰ることはできず。8割捨ててきた。
言い換えれば『8割の本は不要』と判断したわけだ。しかも捨てた本は殆ど『お仕事 HOW TO本』ばかりだったと記憶している。

どんだけ、ぼくは本を読んだだけで楽して仕事を終わらせようとしたんだろうか。と、笑いたくなった。

10年くらい前までは自己啓発本を筆頭にお仕事 HOW TO本は絶対に読まない!と決めていたと記憶している。
理由は単純、"仕事や勉強法は自力で切り開く、他人の成功体験は他人の話。ぼくはぼくのやり方で成功してやる。"
そんな感じだったと思う。書店で沢山の魅力的なタイトルの経済的成功者の啓発本やお仕事HOW TO 本を我慢して手に取らなかったものだ。

然し乍ら、東京での商社マンとしての生活はぼくに『お仕事 HOW TO本』を大量に購入させるほど、ぼくの仕事方法に対する自尊心を傷つける結果を招いたと安易に想像できる。


ここ最近、素晴らしいチームで感性を具現化し売りにする活動(仕事)を行っている。
商社マン時代に擦り切れてしまった、自分自身の本性を自ら先に曝け出し、相手に心を開いてもらうガンジー戦法で培った勇気を!真摯に見つめ直すきっかけとして今後読む本のルールを10年前のルールに時計を戻そうと思う。


そうだ、こうやって無駄な時間とお金を浪費し後悔しないと理解らない事が沢山あったじゃないか。


そして、読書の質を上げるために、選ぶ段階で振り落とす工程のクリア基準を高める設定をしなければいけません。これ重要。