宇座にもロマンがあるのだね
ロカ岬のルイス・デ・カモンイスがユーラシア大陸と自国のロマンを謳うのなら
ぼくらのふるさと読谷村宇座部落にも同じような場所とストーリーがある
敬愛する元参議院議員の山内徳信さんがぼくに熱っぽく話してくれたぼくらの出身部落である“宇座”の由来だ
宇座部落は沖縄県本島の東シナ海側のちょうど真ん中あたりに古くから存在する残波岬周辺の小さな集落
琉球王国時代から(いまでもそうか)弱小で読谷山(読谷村の旧名)では今で言ういじめられっ子のポディションだった
内陸部の他の集落からはいじめられ、ぼくらの祖先は残波岬まで追いやられた
そう、目の前には海しか無かった、前に進むためには海へ帆を張るしかなかった
当時、海は宇宙を意味した
海は未知であふれ、その向こうには高度な文明や反対に未開の文明もあった
当時の宇座の人たちは海の向こう側にこの世の果てをも想像した
宇宙を目の前に座する民
ぼくらの祖先は自分たちを宇座の民と名乗るようにした