インダストリアルプロダクション

1950年台のシャトル織機、国営バッヂ、社会主義市場経済によって逆コミンテルンと化したライン上の作業工員たち

写真をみているとロマンを感じた

http://www.52rkl.cn/tuhua/0Q3360332014.html

去年の夏に紡績工場へ行った

日中気温30度台後半の夏、古い工場に空調設備は勿論ないので室内の温度は過酷を極める
特に古いビンテージ織機は想像以上にうるさく、十数分間部屋に滞在し、外にでると毎回耳鳴りがしているのに気がつく

それでも、工場のラインリーダーをはじめ作業工員たちは驚異的な集中力で業務の溢れを見逃さない
流動性がある職場だが、長く働いているベテランは自分の仕事に情熱とプライドを持っていた


はたしてどれだけの日本人が自身の仕事にプライドと情熱を持っているのだろうか?



インダストリアルプロダクツにも生産現場の人間の血と情熱が通っていて



途上国にある軽工業に携わる労働者の過酷な労働環境が・・・
とか
大量生産大量消費の時代で・・・
とか
多少高くても良いモノ(意味あるモノ)を・・・
とか
どこかのパクリデザインじゃないの?
とか


そういうことじゃなくて、途上国の工場の現場は
貿易会社やアパレル企画生産企業、小売よりもそして意識高い消費者よりも意思あるアーティストたちが沢山いた





1999年に敬愛する元工場経営者が高校生のぼくに放った言葉がある

うちの中卒工員の月給は1000人民元程度、給料の半分以上田舎の家族の為にとっておく工員が殆ど
それで家族に新しいテレビや携帯、コンピュータを買ってあげるんだ
そして少しでも昇給しようと真面目に働いている
月数千香港ドルのお小遣いをもらいクラブで軽いドラックをやっている香港の金持ちの息子と、俺の工場の工員を比べるのならば、自信を持って”うちの工員の方が幸せだ”と断言できる
強いて言えば日本の高校生 ”お前” よりも幸せだと思う